エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

【タイ/クラビ】タイから多国籍料理まで!ヴィーガンフレンドリーが嬉しい「May and Mark House」

南タイの町・クラビより、サワディーカーッ。

 

ヴィーガンやオーガニックのメニューがある、エシカルなカフェ。

私は新しい土地でも、なるべくそうした軸を持ったカフェやレストランを探します。

 

そういうときのヒントとしては「西洋人(ファラン)が多い店を探せ」

というのもヴィーガンやプラントベース、オーガニックな食材にこだわるのは彼らに多いため、西洋人観光客やバックパッカーの多い土地には、そういう種類の店が増える傾向にあるのです。

 

というわけで、クラビではこちら「May & Marks」。見るからに西洋的な店構えで、これは間違いないはず!

 

 

クラビのなかの高級志向カフェ

クラビ在住30年、私がねぇさんと慕う女性に教えてもらったのですが、こちらと「MUCH & MELLOW cafe」の2店舗が、群を抜いて意識高い系高級カフェ、なのだそう。

 

私も「MUCH & MELLOW cafe」の前を通りすぎたことがありますが、見るからに高そうで、なにより店内が見えない造りになっており、入るのを躊躇したくらい…。

 

それに対して「May & Marks」は開け放された空間に、店の前にメニューが置かれており、あらかじめ内容と料金を確認することができるのも良心的ですね。

決して安くはありませんが、自家製パンと自家焙煎のコーヒー、さらにヴィーガン対応のあるカフェとくれば、一度は試しておかないと!

 

というわけで、いざ…!

 

木のぬくもりとモルタル感が融合

コンクリの打ちっぱなしのようなモルタルのような壁に、自然の温かみを感じる木の素材がアクセントとなった、洗練されているとしか言いようのない店内。

 

一歩外を出ると思いっきりローカル感漂う、ナイトマーケットが広がっているというのに…!そのギャップがまたクラビっぽさだなぁ、とにんまりしてしまいます。

 

席はエアコンの効いた店内、そして市場向きに配されたテラス席から選ぶことができます。

先客はひとりのみで、私もひとりでしたが大きめのテーブルに!この後すぐ、店内は混んできたため、本当にラッキーでした。そして「ひとりだからカウンターへ(同店には相席できる大きいテーブルあり)」みたいな圧もなく、ゆったり過ごせました。

 

ファランたちから学んでメニュー拡大

「May and Mark」ではタイ料理はじめ、多国籍な料理を提供。その理由をメニューに発見しました!

 

同店を訪れる外国人(ファラン)たちからさまざまな料理を学び、取り込んできたとのこと。

 

ニュージーランド人からパン作りとファラン向け料理を、カリフォルニアから来た人からメキシカンを、そしてスウェーデンデンマーク、ドイツ、イタリアなどビジターたちから学んだ料理で、どんどんメニューは拡大していきました。

どれも試したくなる!

今ではヴィーガンやプラントベース対応をしたり、オーストラリアから取り寄せた小麦粉でサワドーを作っていますが、自家製のものは南タイで唯一だそう。

 

さらに興味深いのは、自分たちはタイから出たことがないということ。そのため生粋のタイ人によるタイ料理も食べられます。ファラン向け、だけを狙うでもなく、自分たちのルーツも大切にする。それがこの店の懐の深さ、と言えそう!

 

エシカルなポイント!

「May and Mark s'House」がほかと違う点、がメニューにあったのですが、その内容はエシカルなポイントとほぼイコール。こちらで紹介したいと思います。

 

・毎朝焼くフレッシュなパン

・自家焙煎のコーヒー豆

・よい材料のみを使って料理

・野菜などはフレッシュで清潔なものを地元のファームから仕入

・衛生面を第一に考え、氷も水も浄水器を通したもののみを使用

・タイのハンドクラフトを伝えたくて「Prempracha」のもののみを使用

 

※ちなみに「Prempracha」はこの後訪れる、タイの北部チェンマイ発のハンドクラフト

www.prempracha.com

 

優雅なブランチの時間と思うこと

私がオーダーしたのはブランチメニューから「Humms and avocado」と、アメリカーノ(※)。アメリカ―ノとは簡単に言うとエスプレッソのお湯割り。クレマがコーヒーを蓋しているのが美味しいアメリカーノとされる

 

注文してから待つあいだって、いつもワクワクしますよね。しかも初めての、ちょっと高級なカフェですからがぜん期待が高まります。

 

アメリカーノは美しいカップに注がれて

コーヒーが運ばれてきました!エメラルドグリーンとターコイズのあいだのようなコーヒーカップの色があまりに好みで美しく、感動!フォルムもとても上品です。

 

コーヒーの味は…、すみません、可もなく不可もなく。クラビで自家焙煎とは珍しい!と期待値が高すぎたのかもしれません。苦笑。あと、アメリカーノというチョイスもね。ラテなどにしていれば、また別の感動(ラテアートなど)があったのかも⁉ 

 

ですが最近、美味しいコーヒーといえばもっぱら浅煎りの私、中深から深煎りのコーヒーは「あ、コーヒーだな」と思って飲んでいます。笑。

良し悪しではなく、私の味覚が変わってしまいました。

 

ただ、こういう深煎りと出会うこともあるので、カフェ巡りは止められないんですよね!笑

natural-life-journey.hatenablog.com

 

あと、加えて言うならスタッフの方の対応、もあるかも。

「自家焙煎って珍しいですよね!」みたいに話しかけても無表情で(もしくはテレて⁉ )うなずく程度…私もタイ語ができなくてスミマセンですが、こちら英語メニューのあるかなりファラン対応のお店のはず…。

 

もちろんオーナーレベルになると違うでしょうが、それでもどのスタッフも私(いち客)からしたら関係ない、店の人、なのです。そしてその対応…コーヒーの味、覚えてないなぁ!笑

「Americano」65THB

 

オープンサンドの登場!

主役登場の前に、こちらのカトラリーボックス(筒⁉)が置かれます。もう、これ!美しすぎやしませんか。メニューによると「Prempracha」のものだそうですね。

アートには詳しくありませんが、洗練されつつも手作り感があり温もりに溢れています。藍色も好き(個人の好みです。笑)!

可愛いと思って撮影!

そして主役の登場です、「Humms and avocado」!

ライ麦パンに自家製のフムスにスライスアボカド、パンプキンシードとチアシードがトップに散りばめられています。このビジュアル、たまらないですね。

「Humms and avocado」165THB

お味の方は…、まずこのパン!しっかりと歯ごたえがあり、美味しいです。

個人的にドイツでよく売られているハード系のパンが好きなのですが、それに近いものを感じます。

 

このパンにたっぷり盛られた自家製フムスも、美味!フムスとはひよこ豆のペーストなのですが、豆まめしい香ばしく優しい味わいがよき。シード類も食感と風味をプラスしてくれて、本当に美味しい!

 

一点だけ、アボカド…。色味でわかると思いますが、味も薄いです。食感はハード、それでいて水っぽくシャバシャバしていました。時期じゃないのかなぁ。

同じ南国でもオーストラリアのケアンズに何年も住んでいたので、旬のアボカドの美味しさがわかるので、よけいに。

 

とはいえ、それ以外はバッチリ、好み!

 

ほかのメニューもいろいろと網羅したかったですね。ちょっとこのあと、別のカフェに出会ってしまい、結局「May and Mark」は一度切り、となったのでした。

 

 

箱が素敵なカフェは数あれど、やはり私は人かなぁ、と感じることが多いです。

完璧に凝ったハード(外観・箱)でも、ソフト(人・サービス)の面でいまいちなら、そこにはなにも生まれません。そう、感動やケミストリーのような、なにか。

 

私にとって、この店は(今回は)、そんな感じだったかなぁ、と。

 

カフェに行く際は、いつもリサーチを兼ねているのですが、媒体(編集さん)に提案しようと積極的には思わないかな、というのが本音。

それに、すでにいつもファランでにぎわっているし!笑

 

それでもちょっぴりリッチで優雅な気分になりました、ご馳走さまでしたー♡。

 

「May and Mark s'House」

Add:34 Maharaj Road Soi 10 Paknam, Krabi, 81000, Thailand

Open:8:00 ~20:00

Close:月曜

WiFi:あり

HP:

www.facebook.com

 

※撮影はお店の方の許可を取っています

※掲載内容は訪問時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください

※訪問日、2023/3