エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

【チェンマイ】ベジタリアン・フェスティバルで無料の精進料理にあやかる

北タイの古都・チェンマイより、サワディーカー。

 

久し振りのタイ・クラビで、ヴィーガンベジタリアンの食文化を知りたくてたどり着いたのが、こちらの記事にもあるように「黄色い旗のある店」でした。

natural-life-journey.hatenablog.com

 

今年だけでタイに約半年近くの滞在となる今では、ずいぶん馴染のものになりました。

こちらは、台湾系の五葷(ごくん)抜きのヴィーガンの料理を扱うお店のことです。「斉藤さんのさいの難しい感じ」と教えてもらっていましたが、どうやら「ジェイ」と読むそうです。

 

さて、10月には菜食の食文化を周知させるべく、ベジタリアン・フェスティバルなるものがタイの各地で開催されます。

 

タイで最もユニークで賑やかなイベントのひとつで「九帝神祭」とも呼ばれ、その起源は中国文化にあるそうです。

肉や刺激物(五葷)を断つことで、個人や地域社会に健康と心の平穏がもたらされると信じられているから。そのため多くのタイ人、特に中国系の人々は体、心、精神の浄化の一環として、9日9晩のあいだ菜食のみに自らを制限するというものらしい。

 

クラビでは菜食が難しいと感じていたのですが、意外なことにこのベジタリアン・フェスティバルを体験できるタイで最も人気のある場所は同じく南タイのプーケットだそう!

なかなかハードな礼拝の儀式が行われ、世界中から何千人もの観光客が訪れるそうです。信者たちはその儀式に参加し、菜食主義を守り、皇帝神を崇め…と、エシカルサステナブルな概念からではなく、宗教的儀式のような印象を受けるベジタリアン・フェスティバル。

 

とはいえ、さまざまなショップで特別メニューを提供したり、期間中は毎日精進料理を無料で提供するところもあり、多くのタイ人にとっては楽しいフェスティバルで、私もとても気になります。

 

私はこれを、アパートオーナー家族(私の情報源!笑)から聞いたのですが、なんとこの精進料理を無料で提供する施設が、近所にあるとのこと!容器を用意して、訪れてきました。

 

 

サンティタムの空きスペースが…!

サンティタムにあるこちらは、普段は廃墟&空き地という殺風景な場所なのですが、ときおりものすごくローカルな祭りなどが行われる、なくてはならないスペースのよう。

今回も、ベジタリアン・フェスティバルの舞台として大活躍!ニュースにも取り上げられるほど、盛り上がっていましたよ。

この日はちょっと混んでた…ので並ばず

 

完全菜食の料理をもらいに、いざ

難しいことはありません、料理を入れてもらう容器を用意してこの列に並ぶだけ!

 

多くのタイ人が、重ねたステンレス製のお弁当箱を持ってきていました。家族のものをまとめてもらいに来る人が多いからでしょう。

私はいつも使っている、コンテイナーを持参。オーナー家族が、「3~4つは必要だから、これも持っていき!」と貸してくれましたが、結局ひとつで十分でした。あ、スープをもらったときは予備で用意したものと、2つ使いましたね。笑

 

列は一見長く見えてもわりとサクサク進むので、列が敷地内に収まっている限り、あっという間に自分の番がやってきますよ!笑

ドリンクやデザート(イートインのみ)はこちら

雨の日は待ち時間ゼロ!

 

ご飯、おかずの順もらって

いざ、自分の番になったら、欲しい料理の前にいる担当者に「アオアンニー(これください)」と伝えて容器を渡します。ササッと盛ってくれますよ。

 

一番左からご飯、野菜のおかず2~3、麺類かスープ、という感じです。すべてをもらうのでなければ、パッとみて欲しいものを見定めます。笑

私はおかずでほぼ容器がいっぱいになり、好きな麺料理は最後に少しだけ、となったりしたので。笑

ドリンクはカップに入って提供

帰りにドリンクが目に留まり、一緒に訪れていたタイ人のアパートオーナー家族に伝えると、なんと2つの種類を私のためにもらってくれました。「日本から来たのよ、試して欲しいからもらうね」みたいなことを言ってました。ありがたい…!

イカップも持参すると入れてくれるので、次からはそうしようーっと!

 

ベジタリアン・フェスティバルの勝利品

オーナー家族と行った1回目はこちら

おかずは、ジェイの味という感じで、刺激物がないため優しい味。

タイでは「ぶっかけご飯」と呼ばれる通り、ぶっかけスタイルなので好みで混ぜながらいただきます。このスープが「日本人には辛いのでは」と現地人を心配させたけれど、酸味のパンチが強いもののとっても美味しくいただきました!

あとはオーナー家族が「これもこれも」と渡してくれた、ジュース×2とりんご。ありがとうー!

ひとりで挑戦した2回目はこちら

2回目は雨の日で、比較的空いていたためおかずもたくさん残っていて贅沢でした。南国のフルーツもこんなにもらったので、オーナー家族におすそ分け。

心なしか前回より味つけが濃く、さらに美味しかったです。

 

寄付もお忘れなく

ベジタリアン・フェスティバルで配られる精進料理は、基本無料ということになっていますが、寄付を受けつけています。

私はオーナー家族に「どのくらいあげるもの?」と聞き、失礼にならない額、ひとり分にしては少し多めに入れておきました。いや、とはいえたくさんもらったしね!笑

 

仏教の精神が根付いているためか、ある人は払う、払えない人は無料とのこと。

でも、外国人として参加させてもらえたお礼に、そしてこれほどたくさんの料理を用意してくれたことを考えると、しっかりと寄付したいものですね。

 

 

こんな感じが、私のはじめてのベジタリアン・フェスティバルでした。

ほかのレストランや食堂でも特別メニューがあったみたいですが、これほどの規模のところはみかけませんでした。経験として大変興味深かったです。

 

オーナー家族には本当いつもお世話になり、感謝しかないですね。ちなみに教えてくれた女の子は「お肉も食べるのも大好き!」なのですが、期間中はベジタリアンべ時足りで通していたようです。

そして料理してくれた皆さん、ごちそうさまでしたー!!アロイマーク!

 

【参考記事】VEGETARIAN FESTIVAL - October 14-23