エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

知らない話は知らないままに、一旦まるっと受け入れる【エッセイ】

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この間ね、セルフの某チェーンコーヒーショップで時間を潰すことがあって。そのお店はリバービューで立地もよく席数も多いため比較的よく利用してるところです。

 

そこでですね、隣に座ったビジネスマン風の男性が、ずっと電話しているんです。

 

まぁ、あんま気にならなかったのですが、ここのお店は席と席の間が非常に狭く、会話はもちろん全て聞こえています。それがまたよく通る声で、読んでいた本に集中できないので、適度に聞き流していました。笑

 

途中でお連れの女性らしき人がコーヒーを買って彼の目の前に座っても、まぁ、ずーーーーっと話続けるわけです。この時点で、彼の人格を疑い始める私。

 

だってー、ジェトルマンじゃないでしょう。笑

 

で、やっとやっと男性が電話を切って、女性と話し始めました!

男性は30代後半から40代前半のビジネスマン風、女性は若く見ても40代半ばの中堅OLな風貌。2人の関係性を思い巡らす、見た目には不思議な組み合わせ。

 

でね、この2人が話し始めたのは、会社の成り立ちというか構成のようなもの。男性が女性の働いている会社の成り立ちや、第三者の役職などについて質問を始めました。

 

でもね、この会話がまーーーったく進まない!笑

 

どうやらその会社の成り立ちが、彼の理解を越えているらしく「え、どういうこと、俺全然理解できひんねんけど」「え、全く意味わからへん」を連呼する彼。笑。女性が一言発すると、彼が「理解できひん」と止める、を繰り返す。

あげく「ていうか自分もわかってへんのんちゃうん⁉ 」と、相手の女性のせいにし出す始末…。

 

このやり取りを聞きながら露わになったのは、彼の理解力のなさ、だけ。苦笑

 

なんと生産性のない会話!トホホ

 

思ったんですよ、世の中には自分の理解の及ばないことはたくさんあるのですよ、と。彼は自分の知らないことを、自分の枠に当てはめて理解しようとしていたのです。

 

彼はそのせいで自分の株も、下げている!

 

まぁ、どうやら「俺も経営者やし知ってるけど、そのやり方は知らんな。理解できひん」らしいのでした。この彼は今までもきっとこんな風に、新しい情報をこじらせて撥ねつけて、その度に自分の枠を広げるチャンスを見逃してきたのだろうなー、と。

 

この生産性のない会話を見届けることなく、私は席を立ったのですが、これには私も身につまされる思いでいっぱいに…!苦笑

 

ついやっちゃいがちだから、こういうことって日常で(ほら取材とかでも。苦笑)。

 

話を止めない、大らかにまず聞く。

 

「私は知らないので、教えてくださーい」

 

この前提、この姿勢で耳を澄ませるときっと、新しい情報をスポンジのように吸収することができ、自分の枠を広げることに繋がるんだろうな、と。

 

「人の振り見てー」ですね。苦笑。いやー、興味深い気づきをもらいました。