エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

世界へ出向くことも自分の内面に向かうことも、同じ探求の世界【エッセイ】

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以前、友人が突然私に言ったんです。

 

「miaは探求の人だと思う」

 

私から聞いたわけでもないし、彼とはそれこそ10年の中で数回、世界の各地で再会を果たす程度の距離感で。つまり彼は、私がその頃どんな日々を送っていたかを知りませんでした。

なのに、たまたま見たSNSのおかげでお互いがシドニー にいるとわかって、その数時間後にはタイ料理屋でパッタイ越しに再会していました。笑。

 

そして突然彼が放った一言が、これ。

 

「でも私、もう旅人じゃないよ」。私が言うと、彼はとても素敵なことを言ってくれました。

 

「まぁ、それは確かに物理的な“移動の旅”はしていないかもしれない。でも君はいつも何かに向かって、掘り下げて、その世界を開拓していく。そういうのを探求だとしたら、miaはやっぱり、探求の人だと思う。」

 

ほかのどんな褒め言葉よりも、その時の彼の言葉は私の心にじわじわと染み入って来て、ふわっと心が軽くなったと同時に、深く納得することができたのでした。

 

ちょうどその頃私は、ライターとしても独立していなかったし、自分らしくない仕事を生活のためにしてもがいていました。でも心の情熱は失っていなくって、そのジレンマに空回りしているような時期でもありました。

 

「そうだ、私は探求しているのだった!」

 

その一言に紐づけた途端、一見バラバラに見える私の好奇心の対象が一気に繋がりを見せてくれる気がして、ほっとしたことを覚えています。

 

今私は、自分の内面の世界とか、人間が自然の一部であることとか、心の状態が目に見える世界をカタチ創っている面白さとかに、非常に興味があります。

 

つまり、目に見えないものの方が、今自分が住んでいる世界を創造しているのだ、というようなこと。

 

それは“旅”みたいに人と分かりやすくシェアできるものではないし、とーっても個人的なものだと思う。そう、それはこんな公な場所に書くようなものではないくらいに。苦笑

もちろんライターだから、そういう世界を言葉で表現してみたい欲は正直どこかにあるけれど…。

 

ただ、今はまだその途中で。道中だな、と自覚しています。

 

世界へ出ていた頃と同じくらい、ある種のワクワクを連れてくる感覚があります。

 

行き過ぎたヨギーとかサドゥーのように、人間離れした超人を目指しているわけではなく、ときにワインを嗜んだり色恋に身を焦がしたり(最近ないけども!苦笑)と俗を楽しみつつ、私は私なりの地に足着いた感じで、その世界の面白さを探求したいと思っています。

 

旅と自分自身、という言葉の奥に広がる世界が、どちらも結局同じものなんじゃないかと気づいたときに、あぁ結局、私は生涯旅人(=探求者)なんだな、と腑に落ちたのでした。笑

 

彼のおかげで、自分の書きたいものを「探求」という一言で繋げることに気づき、本当に感謝感謝です♡

 

というわけでこれからも当ブログには、今まで通り世界への軌跡はもちろん、自己への探求などの要素も徒然なるままに書き連ねたいと思っていまーす。

 

皆さんもなにか、探求していることがありますか。