今オーストラリアのシドニーに住んでいることで、しかもワーホリ世代ではないことで、今までの人生の経緯を聞かれることはとても多いです。
「オーストラリアに住んで何年ですか?」
「え、何ビザでいるんですか?」
「え、え、独身ですか?」w
長い話を短くすると、
世界一周中にエジプト行きの飛行機で出会った日本人の元相方と、ケアンズで事実婚状態になり永住権が取れました。その後三十路になってから別れて、単身シドニーへやって来ました。
チャンチャン、となります。
短くしたってこの話の中には、#世界一周 #飛行機で出会う #事実婚 #永住権 #三十路の別れ…、これだけのキーワードが散りばめられています。この主要パート以外にももちろん、これらに纏わるエトセトラは果てしなく広がるわけで…。
受け取り手によって感じ方は違えど、それはつまり、我ながらなかなか濃厚でダイナミックな人生やな、と思うわけです。笑。 そう、それは過去の私が。
その道中では、パァーーーッと世界が広がったような大恋愛も、心を鍛錬するような学び続けたパートナーシップも、日々に彩りを添える可愛い惚れた腫れたの出逢いの数々もありました。そう、それは過去の私が。
旅も恋愛も、私の人生の大きなテーマでした。
今の私は、あれらからずいぶんと遠くに来てしまったなぁ…、と。笑。
あんなに情熱的で激動の時代を過ごしたのは、私であって、私でない。
そんな気持ちにすらなり、時の流れや人生の不思議を同時に想います。
あの旅ライフと大失恋を終えてからの私は、もうかれこれずいぶんと長い間、自分の好きなことを人生の中心に据えるために、そして好きな人やものごと、環境に囲まれて平和に生きるということに、心を砕いてきた気がするのです。
それは一見今までのそれに比べると、動きの少ない日々に見えます。あんなにパワフルな日々も過去に押しやられて色褪せ、私の中ではもうまるで人ごとのようになっている…!
最近、その事実に気がつき・・・唖然としました!
ダイナミックに動きある動の人生も、自分の中心を探求する静の人生も、どちらも私が選んだもの。そして片方があるからこそ、もう片方が活きる。それを理解しながらも、でもやはり面白い人生を、選択し続けたい。それを再確認したのでした。
あの頃だけでなく、今も、これからも…。自分の人生のハイライトはアップデートされ続ける。そんな風に、やっぱり生きていきたいな、と思います。