エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

かつて愛した国の今。私はいつか戻れるのだろうか…

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オーストラリアに約8年ほど暮らしていた私。

 

そして2018年、本当にほんとうにさまざまな事情が絡み合って、そのときのベストを考えたら日本に戻るしかありませんでした。

 

人生の流れが大きく変わるときは、現実はいつだってそのように複雑さを極める、のかもしれないと思う。

 

さて、第二の故郷であるオーストラリアに今、何が起きているのか。

最近目にするさまざまな発信から観察してみたいと思います。

 

 

オーストラリアのPRを手放したときのこと

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私は2020年、永住権(permanent resident)を永遠に手放しました。

 

今だって、オーストラリアがたまらなく恋しくなるときがある。

「次に戻るならこの町!」と決めていた場所もあったし、その準備も着々を進めていました。

免許証なんて、時期早めて(つまり有効期間を投げ捨てて)まで更新し、全てのカードを更新しました。

 

でも帰豪予定だった2020年、世界中がそうであったように567騒動が起き、その愛した国の国境が閉まりました。

 

その時点ではまだ永住者は戻れる、とされていたのは知っています。

 

でもオーストラリア人が次々と解雇されたり就職難に陥るなか、観光大国で就職できる確信がもう持てませんでした。

 

だからこそ「どこでも生きていけるライターの仕組み作り」を目的に一時帰国しましたが、結局「取材ライター」を長くやってしまっていたので、日本から離れて「ライター業」で生きていく準備が、実は間に合っていなかったのです

 

そしてそれ以外にも両親がそれぞれバタバタ倒れて命に関わったり、ここには書けないことだってたくさん乗り越え、余裕がなかったのも事実。

私は本当に、私を全力で褒めてあげたーーい!笑

 

そんなわけで、結局私はあれほど欲しかったPRを手放したのです。

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ケアンズの休日はGBRの島で過ごす

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お客さんから「あなた天国みたいな職場ね」と日々言われた元職場

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かつて住んでいた街のビーチ

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お気に入りのひとつ♡。アジア人のおじさんがアートしてくれるカフェ

 

見守っていた現地の接種率

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オーストラリアは感染者が少しでも出たらロックダウンを繰り返していたから、感染者はとても少なかったのです。

 

が、それでは注射の世界的ノルマが達成できなかったのでしょうか、どのような流れを作ったのか最初は20~30%だった接種率が、みるみる間に日本とほぼ同率に。

日本も出遅れたと言われていたのに、今では(不名誉な)世界トップクラスです。

 

オーストラリアはアメリカ同様、州によってルールがかなり異なります。

 

つまりACT(キャンベラ)、QLD(クイーンズランド)、NSW(ニューサウスウェールズ)、VIC(ヴィクトリア)、NT(ノーザンテリトリー)、WA(西オーストラリア)、TAS(タスマニア)が、それぞれ独立国家のような役割を果たしているということ。

 

今では州ごとに「接種率〇%(たいてい70や80%)を達成できたら、規制緩和します!」といった宣言がなされ、パブに行けるか否かが死活問題となるオージーたちはこぞって打ったと聞きました。

 

そして現在ではNSWの未接種者は、自主ロックダウンを強いられているとも。

ちなみに12月7日あたりまでを目安としているそう…。

 

いずれにせよ、オーストラリアもほかの先進国と同様、接種者が大半を占める国となり、未接種者への取り締まりが厳しくなっているのは事実みたい。

 

ただやはり州でずいぶんと違うため、NSWやVICではパスポート(陰性証明)がないとカフェでテイクアウェイのコーヒーも買えない、でもCOVIDフリーのQLDではカフェに接種者と未接種者が座っている、という現地の声も聞こえてきます。

 

なるほどーと、興味深い!

 

参照URL:

web.sapmed.ac.jp

 

在住者ブログは打った人ばかりで…

私がチェックしていたのはもちろん接種率だけではなく、国としてどういう対策を取るのかがとても気になったからです。

つまり、いつかどんなカタチであれ戻れるのかしら、という視点で。

 

大手メデイアは信用できないと学んだので、とにかく現地に住む人からリアルな声を吸収したかったのですが、当時から知っていた現地在住の日本人ブログからは皆、比較的のほほんとしている様子で…。

仕事が削られても政府からお金が安定的にもらえるため、悲壮感はあまり感じられず。

家で仕事していて人と会わないから辛い、程度のもんでした。

 

でも彼らは皆打っていたと知り、私の場合に当てはめられない、参考にならないと気付きます。

 

私がフォローしているなかで唯一打っていないのは、ナチュロパスのある女性で、彼女の視点はナチュロパスだけあり大変興味深く、参考にさせてもらっています。

 

またダーウィン在住の非接種日本人男性が、「未接種は職を奪われ、罰金、自由を制限されます おもしろい」と、興味深い発信をしてくれているので、SNS上で早速フォローしました。

 

デマか否か!? 自由が蝕まれる未接種者の末路

Twitter上では、オーストラリアの未接種への暴行や制限の厳しさが話題に。

そのなかで特に気になった発信いくつかを、調べてみました。

 

最近TwitterSNSでは真実を装ったデマも多く、嘘のなかに絶妙な真実が隠れていたりと、簡単には見抜けないように…。

だからこそファクトチェックは怠らないようにしたいもの。

 

それでも騙されても自分の身は守れている、影響のない場所にいるようにしましょう。

 

「未接種は銀行口座が凍結」

未接種者の銀行口座が凍結される、というニュースが流れました。

これって大変なことなのでは、と思いますがさらに調べてみると事実はこうでした。

 

It's true that some states in Australia have considered garnishing bank accounts. But that action is aimed at collecting unpaid COVID-19 fines, not punishing those who are unvaccinated against the virus.

 

州によっては確かに銀行口座が凍結される、ということはあるよう。

ただあくまでコロナ対策を怠ったことによる罰金を回収するもので、未接種に対するものではない。(意訳:mia)

 

つまり未接種であることを理由に口座が凍結されることは、あり得ないと。

真実の一部の側面を、未接種を煽るために切り取られた発信とも言えますね。こういうことは日常茶飯事に起きています。

なので私は客観性を持ち、冷静に見極めたいと思うのです。

 

さらに詳しく書かれていますので、興味のある方はぜひ。

news.yahoo.com

 

「QLD州では未接種を隔離する施設を建設!」

こちらも衝撃的なニュースで、Twitter上を賑わせています。

ダブルフェンスであることを強調し、「こんなことがあっていいのか!」と動画投稿されています。

 

こちらも確かに、隔離施設「quarantine camps」という名で施設は建設されているそう。

でもあくまで帰国した旅行者や海外からの入国者を一時的に隔離するための施設だ、と書かれています。

まだ未接種の旅行者もいることから、そういう施設を準備しているという…ものの。

 

まぁ、ちょっと気味の悪い施設ですよね。

一見、刑務所のような…。でもその動画はどこまで本物かもわかりかねます。

 

こういったことが起きている、かもね、くらいに捉えておくので十分だと思います。

少なくとも日本で暮らしているうちは。

 

さらに詳しく書かれていますので、興味のある方はぜひ。

www.aap.com.au

 

ほかにもヴィクトリア州では警官がデモ隊を、寄ってたかって暴力でねじ伏せる、といった動画も出回っていました。

こちらも私は「こういう動画が出回ってたな」くらいに留めておきたいと思います。

 

CGも発達しなんでもできる今、情報の捏造なんて朝飯前。

「お?」「怖い!」と思う動画を見かけたら、まず「これは本当にこのときの動画かしら」と一歩引いて客観的になることをオススメします。

 

それにしてもデマであれ、これほど未接種者に恐怖を煽るような情報が出回っていることもまた事実。

ただ住んでいると体感というのは多いに異なるもの。なかなかリアルに感じにくいのは事実です。

 

願わくば打っていようといまいと、それぞれの選択を尊重して笑顔でどこでも迎えられる、そういう大らかな国であって欲しい…。

戻れるのだろうか、ではなく戻りたい!と思える国に…。

 

引き続きかつて愛したオーストラリアの動向を、見守りたいと思います。

 

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