お茶のまちで知られる宇治には、名だたる老舗のお茶屋さんが点在します。
昔ながらの店構えのお店、茶団子などお茶のお菓子をメインに売る店などさまざまですが、落ち着いた喫茶コーナーを併設したお茶屋さんは人気。
「中村藤吉本店」「辻利」「伊藤久右衛門」など、誰もが知る名店が何店舗もこの小さい宇治の中心地に集中しているのですから、道も歩けば…という贅沢さ。
数年前より親が移り住んでから、より頻繁に訪れるようになった宇治の町。
先日もまた訪れたので、そのときにランチをした「福寿園」をご紹介します。
「福寿園 宇治喫茶館」は穴場⁉
「福寿園」という名前を知らない人はいないのではないでしょうか。
「伊右衛門」のテレビのコマーシャルでも有名な茶舗で、初代福井伊右衛門によって寛政二年(1790年)、京都に創業された茶舗のこと。
宇治には3店舗の「福寿園」があり、「宇治茶工房」と「宇治茶菓子工房」、そして「宇治喫茶館」です。
川沿いを上流に
平等院を過ぎてさらに宇治川沿いを歩くと、右手に現れる「宇治喫茶館」。
観光客が行き交うエリアからもう一歩、先へ進むイメージです。
その立地のためか、今のところまだとても人が少なくとても落ち着いた空間なのが、お気に入りの理由。
かなり大きなスペースのため(さすが福寿園さん!笑)、修学旅行生や団体旅行の受け入れも想定しているのだろうと推測します。
行くなら今が穴場、という感じ。オススメします!
一階で注文するセルフ式
入店後まず注文カウンターで、注文とお会計を済まします。
ソフトクリームやドリンク類はそのままカウンターで受け取って、二階へ持って上がってもOK!
フード類は基本一階限定なので、注文したら一階で着席して待っていると運んで来てくれますよ。
店内はとにかく広く、一階にはカウンター席からテーブル席まで選び放題。
晴れた暖かい日なら、リバーサイドにテラスも出て気持ちがいいです。
迷ったらぜひ茶そばを
地元の人でないなら(私の親は地元の人でも食べているけど!笑)、お茶の町宇治では茶そばを試してみては。
本物の玉露の茶葉がふんだんに投入され、茶葉の香りがふわっと香る一品です。
まず餡をすくって口に運ぶとさっそくお茶の香り、そしてまるで茶葉からダシを取っているような風味の餡に思わずにんまり。
緑色のそばはもちろんお茶の色から。色素を付けているだけでなく、当たり前ですが味もしっかりお茶なのが嬉しい。
またニンジンや大根は甘く味付けられて、優しい気分になりました。
【「福寿園 宇治喫茶館」メニュー】
https://www.fukujuen.com/doc/newmenu.pdf
二階ではドリンクやソフトを
初めて訪れたときにはほうじ茶ソフトを、今回はドリンク「薄うす宇治抹茶」(330円)をこちらの二階席で。
目の前を流れる悠久の宇治川と、その向こうに朝日山・大吉山が臨めます。
大きな窓ガラスに面した席は特等席ですが、反対側も緑溢れる風景を眺めながらゆっくりと過ごすことができるのです。
「福寿園 宇治工房」もオススメ
実は先に知ったのは、対岸にある「福寿園 宇治工房」内の「福寿茶寮」。
こちらの喫茶コーナーは二階のみで、ほかには茶道体験ができる茶室や、お茶の手もみ、石臼を使っての抹茶作り体験などができる工房が併設されています。
私は茶寮へも抹茶アイスパフェやかき氷を食べに、何度か訪れています。
「宇治喫茶館」のウリ文句が「川の景色が見えるお席あります」なら、「福寿茶寮」は「平等院が見えるんですよ!」でした。笑
どちらもとても魅力的なので、迷うところですね。
「平等院」へ行くときは「喫茶館」、「宇治上神社」へ参拝するときには「宇治工房」と組み合わせるのがいいかも!
お茶ももちろんですが、絶景付きで魅力ましましの「福寿園」さん、なのでした。
ごちそうさまでした、またお邪魔します!
※掲載内容は訪問時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。
※訪問日、2021/10/23、11/9
Open:11:00~17:00
Close:不定休
Open:10:00~17:00
Close:月曜(祝日の場合は翌日)
HP: