今まで、例えば怪我をしたらちょっと無理をしても「気力で持ち直す」、ということがあったような気がする。
それは若さだよ、と言う人もいるかもしれないけれど。
でも、私の父親はかつて生死を彷徨う大怪我で入院していた際、まだ医師からのGOが出ていなくても「俺は大丈夫、なぁ、大丈夫やんな(と私に向いて)」と、医師を説得し退院するような「気力タイプ」の人間。そして、翌日から職場に戻っていった・・。60代くらいのできごとです。
きっとDNAというのもあるかもしれないけど、つまり私はそういう父の血を引いているのです。
「大丈夫と思えば大丈夫になる」。
かつて南国に暮らしていたとき、足を強烈に捻挫したり、肋骨を二本折りしたときも(色々やっちまってる人生。汗)、物価の高い海外で暮らしていたため生活費を稼がなきゃ、という状況で比較的すぐ仕事復帰をしたっけ。
気力でなんとかなるって思っていました。
でも今回の負傷は、私はちょっと違う感じ方をしていて。治ることは決まっているのだから、治るときに治るでいいや、と思っているのです。笑
もちろん雨風しのげる場所があることはありがたいし、仕事も家でできるものなので取材に行けないだけでさして変わらない。という心の余裕はあるとして。
それにしても仕事で通っていたお気に入りのカフェにも、多いときで週一ペースで通っていた京都のカフェにも行けない日々は続いているし、この時期にたまたま遠方から来阪・帰国していた友人との再会もキャンセルすることにはなりましたが・・。
それもすんなり受け入れ、気力で松葉づえついて、せめで地元のカフェに行こうともせず、一日家で過ごしていますがなかなかどうして充実しています。笑
この一ヶ月で、私のなかではまた色々とリセットされた、という感覚があります。
私の人生のバランス、というか。これはもう不要かな、こういう部分をもっと耕したい、ここはさらに強化!そういう人生のバランスをみての、断捨離というリセット。
ギブスが外れてからの動きは、以前とは少し違ったものになるかもしれないな、と予感しています。
できればこの療養期間、さらに「どこからでも仕事ができる環境」を整えたいと考えていましたが。どうかな、一歩くらい進んだ感じはありますが、これについてはまだまだやることがありそう!笑
そしてきっと治る頃は再稼働する頃、そういう完璧なタイミングですべてがうまくいくんだろうなと思っています。
そしてこのゆるい感じこそ、私が今まであまり持っていなかったもので、今回得た新しい体験なのかもしれません。
そしてそれは、思いのほか心地いいものなのでした。