2021年に入って半年以上が経ち、ライターとしての仕事内容に対して、私のなかで変化が出てきたのを感じています。
そもそもライターっていったいどんな仕事をしているか、ライターとして稼働しない限りなかなか実態が見えにくい業界かもしれないと思います。
フリーライターの実態
「フリーのライター」と言うとかなりの確立で「好きなところで働けていいわね」と言っていただきます。
ただ、それを実現できるライターは「旅そのものをテーマにした記事を書いている」か「取材なしで書ける内容の記事を書いている」のがほとんど。
今でこそ非対面式の取材も増えているため、この図式にも変化が出ていますが、それでもやはり重宝されるのはその地域を柔軟に動き回れる、つまり取材に出向ける人材。
副業ではなく専門ライターとして収入を考えたときに、やはり現実的なのは今のところ取材ライターかもしれません。
つまりその場所にいることが前提になるので、なかなか冒頭のように「好きなところで働け」ないのが実情。
もちろん取材後に家やカフェ、ある意味どこでも書けますが、なんせ私はジプシーの身。
「好きなところで」というと、いきなり数日後南米に行く、とかそういうレベルの自由さなのです。そしてはい、今のところそれは難しい(別の意味でも今はそうですね。2021年)。苦笑。
ちなみに、「旅ライター」は?とよく聞かれますが、実はそれで稼げている人はインフルエンサーとして活躍している人と言っても、差し支えないと思います。
というのも、「旅ライター」というカテゴリーは誰もがやりたい仕事のため、足元を見られがち。つまり、ギャラがとんでもなく安価…のことが多いんですね。
ライターからコラムニストへ?
それゆえ、取材ライターやまとめ記事系の仕事は原則そろそろ卒業したいな、と考えるようになりました(自分が運営に携わっている媒体は除く)。
きっかけはありがたいことに、新たなコラムのお仕事をスタートさせていただいたことです。これがとーっても楽しいのです!
私は決して人見知りではないし、取材自体も嫌いではありません。
ためになるお話が聞けるときは、身を乗り出して取材します。笑
でもあるときふと思い至ります・・「ちょっともう違うのかも」と。
ひとつ目は取材した後に、全面的な修正をいただくとき。
決して多くはないですが、だからこそ最近はどっと疲れるように・・。苦笑
先方もせっかく掲載されるなら、希望を通したいと思われるようですが、やはり媒体の色もありますし、そこはいったんお任せいただけないかしら、と思ってしまいます。
しかもそんな気持ちでいたら、結局スムーズに進まなくなるんですよね。こちらが先方に迷惑をかけている気持ちになり、力の至らなさにより疲れが・・。
対取材相手、対編集者、対校閲者、さまざまな人とのやり取りを経て記事は完成します。
それは旅行雑誌のディレクター時代には当たり前だったし、「正しく」「誰もが納得して」仕上げることが大切でした。
それはそれでとっても大事ですが、そういった仕事の仕方にもう違和感を感じ始めているのですね、きっと・・。
ふたつ目は、私の伝えたいことや方向性がより確固たるものになってきたから。
例えばサステナブルやエシカル、オーガニックというキーワードで「自然に沿った生き方」を共有できる対象や、その道のプロの方にはぜひお話をお聞きしたいと思います。
するとどんどん、興味がある対象への取材以外が億劫になってきたのです・・。
私はどこまでいっても「自由な物書き」であり、「ねぇねぇ、聞いて!」とピュアな気持ちで好きなことを紹介するライターでいたいのです。
誤解を恐れずに書いています!
もしかしたらこの記事を、今まで私から取材を受けた方も読んでくださっているかもしれません。でもあえて書いています。
そのときではなく、今気づき始めていることなので、気を悪くしないでくださいねー!笑。
「どこでも働ける」自分へ
もう自由に書きたーーーーーい!
そういう思いがもう押さえ切れないほど高まっています。
そもそもフリーライターになったのは、「どこででも仕事ができて生きていける」ため。
そう、ライター業の外側にいる人たちが考える、フリーライター像を私も持っていたのです。苦笑。
そろそろ初心に戻ろうか、私よ。食べていくためだけでなく、ワクワクを持ちつつ「どこででも仕事ができて生きていける」ために。
今やっと、そのためのシステム作りに取り組み始めました。
今までの概念を手放して
「今までこうだったからこうならない、これじゃお金にならない」
そういった概念からもそろそろ外れていいときなのかな、と思い始めています。
以前、「旅エッセイを書くのは楽しいけど、それじゃお金にならない」と友達にこぼしたところ、「でもその価値があるほどのお金とパワーつぎ込んできてるよ、miaは!」と言ってもらったことをときどき思い出すんです。
そこに自負はあります。旅だけじゃない、夢中になると私は全身全霊で体験していくので、もう十二分に情報も蓄積されているはずなのです。
そして、何しろ風の時代です。笑。
目に見えないものや情報の時代。先に経験しておいたことの情報や、感覚的な文章にも、もっと価値が高まるかもと希望的観測を持っています。
もちろん物書きなら、書いたものを読んでもらうのが大前提。
でもそこに我慢はなくなり、楽しい気持ちで書くものこそが求められ価値が高まる。
というわけで、エッセイスト/コラムニストを目指しますー♡
そして近い将来には、物語を綴りたいとも考えています。
コツコツと旅小説を書いていた時期もありましたし、私は取材記事でもストーリーを大切にしています。
商業的な要素よりも、クリエイティブな要素を大切に、まだまだ日々精進していきたいと思っています。
お仕事依頼やご相談など、「問い合わせフォーム」よりご連絡お待ちしております♡。笑。
さて今、私のように働き方や生き方の、微調整が起きている人もいるかもしれませんね。
お互い、自分の声を無視せずでも無理はせず、ワクワクで突き抜けていきましょうー!