エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

ライターの仕事で幸せを感じる瞬間と、仕事を選ぶポイント

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ライターの仕事をしている中で、幸せを感じる瞬間。

 

最近、ライターという職業について何名かとお話する機会があって、その時に私はいつもこう答えます。

 

「取材などの情報収集を済ませ、淹れ立てのコーヒーを並々注いだマグカップを置き、パソコンを立ち上げ…、

 

いざ書くぞ!という瞬間」、だと。

 

そこで9割の確率で、「おぉ!? 」という顔をされるのが非常に興味深く、面白くって。

 

たいてい「てっきり、書き上げた瞬間かと思いました」と言われます。

 

正直言うとね、もちろん書き上げた瞬間や、納品のタイミングでもかなりの幸せを感じます。

 

でも、それなら私の一番好きな作業、「書く」というプロセスがすっ飛ばされてしまいますやん、と。涙

 

納得いくキャッチが書けず、また文字数と格闘し、うんうん唸りながらでもなんとか1本を書き上げる、そのプロセスを省いては醍醐味は味わえないのですよ。ライターの仕事はそういう泥臭さを含んだ、言葉を通して伝えることの全てなのだと思います。

 

どういう人と働くか、どういう労働条件か、どういう環境か、どういう職種か、どういう肩書か、どういう風になりたいか…。

 

人が仕事を選ぶポイントというのは、それこそ人の数ほどあるかもしれませんが、私にとってそれは作業だと思っています、今のところ。

 

以前、日本の広告代理店のお抱えライターをしていた際に、私はアルバイトとして雇ってもらいました。アルバイトだからとか正社員だからとかではなく、ライターの募集だから、私は応募したのです。

 

それなのに面接時も何度も、「アルバイトの募集ですよ、大丈夫ですか?」と確認されました。その当時すでに30代半ば、恐らく先方は気を使って聞いてくれたのかもしれませんが、私にとってはそれこそ、愚問!笑。「雇用形態だけで仕事選んで、あなたたちこそ、大丈夫ですかですか?」と密かに思いましたが、それこそ彼らにとっては愚問だったことでしょう。

 

しかも私のそういった考え方は、それこそずっとこんな感じなので、その手の反応には慣れていたのです。

 

結果、その職場は2年ほど働き、種類を選ばない原稿の執筆力、取材力、現場での対応力、柔軟性などライターとしての筋肉を構築するように、日本でのライティングキャリアを積ませていただきました。

 

実際フリーになった今でも、元同僚や元先輩からお仕事をもらうこともあり、あの時あの会社に入社できたことが私には必要なことだったのだな、と感謝しています。

 

それに思い返せば、進行管理も担当させてもらっていた当時から、数ある仕事の中でも「今から書くぞ!」という瞬間が一番幸せを感じていたのだと思います。

 

その瞬間、わくわくが体の芯から溢れ出して来るような感覚を味わいます。

結局のところ私は、仕事にパワーをもらって、仕事でパワーを還元しているんだろうな、と思い腑に落ちたのでした。

 

皆さんはどんな作業をしているときに、今の仕事で幸せを感じ、どんな目的で仕事を選んでいるのでしょう、とふと思ってみたり・・ね。

 

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