エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

日本のだらしない酔っぱらい方は、日本でしか通用しないと思った話【エッセイ】

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美味しい天婦羅を頬張り、白ワインをちびちびと飲んで、元同僚と同業の話に花が咲き、これ以上ないくらいご機嫌に岐路に着いた直後。

 

幸せの余韻に浸って電車に乗っていると、終電近い時間の電車には結構な人がどどっと乗って来ました。

 

まもなく私の目の前に立ったおじさんは、両手でつり革を持ったまま酔っぱらって寝ている様子。ほぼ寝ているため、その両手が電車の振動でつるっと滑ったらおじさんは、私と顔を向き合ったままこちらに体を預けて来るだろうと予想されました。

もしくは酔っ払って吐き気を催したらどうするのか、吐しゃ物が私に降り注ぐ可能性だって、あります。

 

そして私は私で逃げ場がなく、狭い空間での圧迫感に耐えるしかない状態。このストレスが、おわかりいただけますでしょうか。

 

しかもそのおじさんのかばんからは財布が、これ見よがしにはみ出ている。そのだらしなさ、たるや!

 

そして隣を見れば、縁日で買うようなたこ焼きに蓋をしたようなものを、手で掲げるように上げたまま上を向いて立ち寝している別のおじさん。こちらはもうわけがわかりません(でもちょっと笑えた)。

 

さらに見回せば、うなだれて動けない人、女性でも白目向いて足を開いて眠りこけていたりと、もう終電間際の社内はそんな姿が溢れていました…、これ、なんという惨事!

 

私も最初はそのおじさんに席を譲ってしまえばいいんじゃないか、と思いました。

おじさんは寝られるし、私の身も自由になります。でも、満員電車な上に前からはそのおじさん、両隣も人で押しくらまんじゅう状態で身動きが取れない。そもそもおじさん、寝ているし。苦笑

 

さて、これがヨーロッパや異国であったなら、間違いなく何か被害に遭うでしょうね。単一民族である日本人が、日本国の中で平和ボケするのは、もちろん私も多少納得ができます。それにしても、ですよ。

 

しかもだらしがないのが、皆それなりに社会でしっかり働いている要の層だったりするから、さらに驚愕です!

 

オーストラリアで見かける酔っ払いは、たいてい学生かヨーロッパからバックパッカーでやって来たパーティー気分の若者やオーストラリアのハタチそこそこばかり。

酔っ払って吐いたり、喧嘩したりしていますが、まさか中年の管理職レベルの人たちがこんな風に我を忘れて酔っ払う、という光景はまぁ、見ないですね。

 

私は通常、愛しき我がブログにおいてネガティブなことを書いたり、批判したりすることは極力避けたいと思っています。少々のことは大らかにスルーしている、つもりです。

 

でも外の世界を見てきたからこそ感じる違和感なら、この想いは記録として残しておきたいと思いました。

 

これでいいのかな-、日本人(いや、よくはないか!笑)。

 

鎖国した小さな島国の中だけで生きていくなら、百歩譲って良しとして。

これからオリンピックに万博と、日本に世界中から観光客がますます訪れる中でこの危機感のなさは異常でしょう。いつまでも平和ボケしている場合ではないんですよ、我々も。

 

そういえば、日本に来る外国人観光客もその点を指摘していますしね。お酒のせいでそうなってしまうとしても、もちろんそれはお酒のせいではありません。それを飲んだその人のせいです。

 

お酒の席は楽しくて、私も大好きです。でもやっぱり人に迷惑かけるような飲み方は、スマートじゃないな、と思ったできごとでした。