海辺の古都から情報をお届けします。
今回も湘南、鎌倉界隈のエリア情報のご紹介。
同じ名前の駅もあり、さぞかし賑わっているのかという予想は見事に裏切られ(いい意味で)、平日だったこともあってか、人はまばら、どころか参拝者はほぼ私ひとりのみ。清掃員の方が2名、黙々と境内を掃除されていました。
私の場合は滞在先から徒歩でしたが、江ノ電の「極楽寺駅」から徒歩数分のところにあり、茅葺の山門が迎えてくれます。
1259年創建、鎌倉では唯一の真言律宗のお寺。
中に入るとそこは別世界、静寂に包まれています。聞こえてくるのは鳥の鳴き声と、境内を掃除するほうきの音だけ。
この静けさの中に佇んでいると、まるでタイムトリップしたような感覚になり、私は個人的にそれがとても心地いいのです。
本堂も境内も名前の割にずいぶんと地味な印象を受けますが、鎌倉の多くの寺社仏閣がそうであるように、「極楽寺」でも花の時期には見せ場を迎えるようです。
紫陽花をはじめ、春には梅、そして参道の両脇を埋め尽くす桜のトンネル、宝物館の前にある八重一重咲き分け桜というちょっと変わった名前の桜が、境内を彩ります。
観光の中心地より少し離れた立地のため、もしかしたら人込みを避けて美しい花々を愛でることができるかもしれませんね。
※ちなみに以前は境内写真撮影禁止でした。現在は三脚などを使わなければよいそうです。
Open : 9:00~16:30
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さて「極楽寺」を出たら、極楽寺駅を通り過ぎたあたりにある、極楽寺坂にぶつかります。この坂道は、鎌倉七切通しのひとつとしても有名な由緒ある坂道だとか。
この道をてくてく歩いて目指したのは、こちら「成就院」。
「西結界」と書かれた門をくぐって境内へ。
「成就院」は鎌倉幕府(三代執権北条泰時)が、1219年に建立したこじんまりとしたお寺。
縁結びと子宝安産にご利益があるとされていて、本尊不動明王は「縁結びの不動明王」とも呼ばれているそう。ちなみにこちらの不動明王さん、撮影してスマホの待ち受けにしてもご利益があるそうなので、ぜひお試しを。
そしてこの「成就院」をより価値の高いものにしているのが、由比ヶ浜を見渡す絶景!
何を隠そう、私もその景色見たさに訪れたのも理由のひとつです。
こちらは108段の階段を上った山上にあり、参道を振り返ると「うわぁ」と声が思わず漏れるほどの絶景が眼下に広がっています(トップの写真参照)。
「成就院」
Open:8:00~17:00、11/1~3/1 ~16:30
HP:
※掲載内容は訪問時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。
※訪問日、2019/9/18