エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

軽やかに生きるため、実家をゆるやかにダウンサイズする

エシカルノマドの両立 を目指すにあたり、私がここ数年でとにかく意識しているのが、暮らしのダウンサイズです。

 

ただ私は「ものを捨てまくる」ことをただよし、としているわけでは決してありません。理想としては「ものを捨てない暮らし」。買う前に考えることが大切になりますよね。と前置きをして…。

 

とはいえ、住み始めた頃と今では、その家で暮らす人も人数も変化しているのだということ。

特に私が暮らしているのは「実家」のため、基本、両親が作り上げた空間なのです。人生に変化があるように、暮らし方や家という空間もそれに応じてアップデートしていくのが自然ではないでしょうか。

 

今回はそんな私の「実家断捨離&ダウンサイズ」について、書いてみたいと思います。なにか参考になることがあれば嬉しいです。

 

 

断捨離のポイント

家を断捨離するといっても、むやみやたらとごみ袋に詰めるわけではありません。

 

このブログのテーマのひとつともしている「エシカル」、これには今あるものをなるべく長く使うことや、ひとつのものを工夫活用することも含まれています。

 

ですが例えば、ひとり暮らしなのに4人用の食器棚を使い続ける場合、そこには使わない空間が生まれます。そして人は空間を埋めたくなる性質があるため、なにかしらの食器やものを詰め込みがちに…。逆に、空いたままでもなんだか違和感が残りますよね。

 

使わないのにそこにある、それこそ身の丈、ではないですよね。つまり身に余っている状態なわけです。

 

あと私がここ数年で手放した大きなものは、ピアノでした。

 

当時、ピアノを習う子どもは多かったのですが、多くの家庭ではYAHAMAやKAWAIのピアノが主流だったと記憶しています。実家にあったのは確かドイツ産のスタインリッヒ、というちょっと珍しい高級な一台だったのです。

手放したピアノ

10歳を過ぎた頃から一切ひいていなかったにもかかわらず、そのピアノはリビングのまんなかに鎮座しており、誰も処分することを思いつきもしないようでした。

私がひとり、実家に戻り処分しようと考えるのですが、そのピアノを見ると、両親の少し誇らしげな表情が思い出され、胸が温かくそして切なくなりなかなか手放せませんでした。

 

…が、ひかないピアノは残念ながらどう見ても、ただのオブジェです。

よほどピアノのフォルムが好きではない限り、保管し続けたい理由はもうありません。

 

思い切って処分することにしたのです。

 

こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」は1・2、それぞれ2度は読み、今年に入ってからは「シンプルを極める」という本を熟読しました。

 

そこで私は断捨離のポイントを以下としました。

 

・今使っているもの

・今見て手に取ってワクワクするもの

 

洋服や雑貨などは、今使っているものは取っておく、それ以外は処分。思い出のものに関しては、いくら昔のものであっても今なお見るたび笑顔になったり、愛を感じるようなものはいったん残しました。笑

 

そしてものを大切にする、工夫して使うという観点では、よそいきの洋服や特別なとき用にとしまってあった小物、そして漆の器など高級なもらいものは「今使う」ことにしたのです。

 

このようにさまざまな本を読んでヒントをもらいながらも、自分の物差しを持ち、マイ断捨離ルールを作るといいと思います。

 

【参考にした書籍はこちら】

 

身の丈サイズ暮らしの基準

最近、私は「身の丈」という言葉を気に入ってよく使っているのですが、なかでも特に生活環境において使っています。

 

そしてそれは、ただ自分に見合う金額のものということではなく、私にとっては下記のポイントが重要です。

 

・自分で動かせるもの

・置き場所を把握しているもの

 

もちろん、かつて4人で暮らしていた実家ですから、大きいもの・重いものも多いです。いや、多かった…です!

 

この2つのポイントに絞って、これ以外のものはなるべく手放す。

これらの視点からさまざまなものを見直すうちに、かなりのものを断捨離&ダウンサイズすることができました。

 

さて、そんな基準で手放したもの&ダウンサイズしたものはこちら!

 

【断捨離】

  • ピアノ
  • 大きな食器棚

 

ダウンサイズ

  • テレビ台
  • 冷蔵庫
  • キッチンの収納

 

空間を整えるメリット

これは私特有の感覚なのかもしれませんが、家には自分の手におえるものだけを置きたい、というものがあります。

 

自分が知らない場所に知らないものがあるのも違和感があるし、自分では動かせないものがあるのも違和感があります。苦笑。

今、家にあって自分で一切動かせないものは冷蔵庫、洗濯機くらいです。笑。

 

身の丈であることのメリットはやはり、その空間の隅々まで目が行き届いていること。そして不要なものが一切ないということです。

 

よく言われることですが、すべてのものはエネルギーであり、私たち人間や植物はもちろんですが物理的なものも例外ではありません。

 

例えば誰かが家を訪れることになりいったんものをクローゼットや使っていない部屋に押し込んだとします。笑。

すると一見片づいているように見えますが、もちろんあなたは知っていますし、クローゼットのなかを思うとざわざわすることがありませんか。ものそのもののエネルギーであったり、あなたが「知っていて」それを投影して感じているということ。

 

逆に、それらの一切ない空間を想像するとなんとスッキリとしているのでしょう!頭のなかまでクリアになりませんか。笑

 

特にいつも身を置く空間は、知らず知らずのうちに影響を受けているものです。

であればその影響をできる限りなくしておきたいな、と思うのです。

 

絶賛断捨離中のものは…

今、リサーチを重ね断捨離を進めているもの、それはひな人形です。

これはかなり思い切りましたが、生活環境が変わることになったため、もう置き場所がなくなりやむを得ず、です。

 

ただ確かにひな人形も、もうずーーーーっと一年に一度、内裏雛だけ少し出して、あとは防虫剤を交換してまた戻す、ということを繰り返しているだけです。

 

譲れる娘も姪っ子もいません。

 

何段もある高級な京雛は、私の祖母が私の誕生を祝って贈ってくれたもの。であればひな人形を受け取ったときに、そして何年か喜んで飾って桃の節句を祝ったときに、すでに役割を終えているはずなのですね。

 

であれば、もう手放しどきだな、と最近思い至りました。

ただこちらは回収業者や自治体の処分、ではなく寄付という形を取りたいと考えています。この様子もまた記事にしますね!

 

 

我が家の断捨離とダウンサイズの様子を紹介しました。

この数年の集中的な断捨離のおかげで、家には新しい空間が生まれ、視界が広がり、とても過ごしやすい空間になったことは間違いありません。

 

引き続き、また実家断捨離編をお届けします!

もし私と同じような状況の人は、ぜひこれらの本を参考に。断捨離やミニマリズムの本質が書かれています。