エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

成人式を迎えても、大切にして欲しいもの【エッセイ】

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成人式って一張羅を切る同窓会だと思う。

「立派な大人」、例えば市長の話なんかも聴いたのかもしれないけれど。

 

今も覚えているのは成人式で小学校の頃に好きだった男子に会えたことと、その後、市内に出て中高の同級生と二次会をしたこと。

 

「志高く生きましょう」、「大人としての道を外さないようにしましょう」なんていう説教は、ハッキリ言ってまともに聴いている若者はいない。そういう話は、誰が言うかがとても大事だし、そういうものは自分で気づいて学んでいくものだ。

にもかかわらず、この国は「形式」というのが大好きだなぁ、と思う。

 

どうせなら彼らが心から「いい式だった!」と思えるための工夫を、もっとしてもらいたい。

 

さて、式自体にそこまで魅力を感じない成人式だけど、そこに集まるハタチの若者たちは本当に輝いている!

 

お気に入りカフェが会場の近くとあり、目の前をどんどん振袖や袴、スーツに包まれた男女が楽しそうに通り過ぎて行くのを見た。

 

そのあまりのフレッシュさに、その場がパーーーーン!と光っている。

いい意味で青く、途方もない未来が続くのが見え、彼らからは可能性しか感じない。

 

どれほど着飾って格好つけてもスーツには着られてるし、この日のために新調したであろうやんちゃな袴や衣装も、いかにも前日に手入れしてきたであろうドレッドヘアも、全てがキラキラ輝いている。

 

ここから人生はどんどん始まっていく。いいことも悪い(と捉えやすい)ことも否応なしに起きるだろう。

 

このキラキラのエネルギーを保ちながら生きていくのは、そんなに簡単じゃないのは、街を歩くくすんだエネルギーの大人たちを見るとわかる。

 

ただ時代は変わりつつあるから、今からはもっと自分をイキイキと生き始める人が増えると期待しているけれどね!

 

だって実は、大人は楽しいの。

 

そうじゃない人たちが多く見えるから、そう思えないとしても。自分の選択でチャレンジし続けられる、いかようにも生きられる自由な大人は、本当に楽しいのよってこと。

 

今日は567対策の一環なのか、警備員をしこたま配置して、「立ち止まらないでー」と頑張っているけれど。そんなコントロール になんかハマらないで、暴力沙汰はNGだけど、心自由にうんと楽しみ切って欲しい!

 

カフェのいつもの店員さんと彼らを見ながら、「もっとイキれイキれー!」と応援していたよ。笑

※イキる=調子に乗る 大阪弁のニュアンスで

 

楽しそうな姿は、間違いなく周りまで明るい気持ちにさせてくれるのだから。

 

そして若い彼らを見てにこにこしていられるくらいに、「私たちも歳取った大人なったんやな!」と思わずにはいられないのでした。