エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

在宅主婦ライターか、業界出身ライターか。ライターだらけの時代にスタートはもはや関係ない

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Hello all! シドニー在住のフリーランスライター、miaです。

 

かつて、ライターの仕事というのは専門職、かつある種の職人要素が求められる、どこか特別な職業であった・・・と記憶しています。が、web社会が急速に発展した最近では、膨大なwebコンテンツの需要から、webライター/在宅ライターが急増の一路を辿っています。

「初めまして、ライターをしております。」「え、あなたもライター?私もなんですよ。」「このメディアで書いています。」などと自己紹介し合うことも少なくない世の中になりましたね。

 

現代のライターというのは大きくわけて2種類あると思います。

 

①社会復帰を果たしたい専業主婦が、隙間時間に始めてフリーランサーを名乗る。

②広告代理店・出版社・編プロで会社勤めをしていたが、自然な流れ、もしくは自由なライフスタイルを求めてフリーとして独立する。

 

①の場合、「昔から文章を書くのが好きでした」「子育てが落ち着いたので時間を有効に生かしたい」などの理由が多く見られ、プロでないことを自覚しているため「未経験歓迎」の安価な案件も喜んで受け入れられる柔軟性や謙虚さがあります。さらにパートナーがいて経済的な心配はほとんどない心のゆとりも、安価な案件を受け入れられる理由になっているのではないでしょうか。

この①のライターは最初こそ未経験であるものの、web案件を着実に数こなしていくという強さや忍耐力がある気がします。そもそも未経験なんて、1案件こなしたら払拭できるハードルなんですからね。

そうこうしているうちに、質の方も数に追いつき、さらに信頼関係のできたweb界のクライアントから継続的に仕事をもらうようになり、単価も上がる・・・というサイクルでいつの間にか立派な主婦兼webライターの方も多くいらっしゃるようです。

 

②は 、まぁ、私も含めてですが。もちろん!②のカテゴリーの方が地道にその道/その業界で修行を積んだ分、頭角を現すときは華々しいスパークを起こす可能性を秘めています。そして華やかに見える「ライター」を名乗る著名人の方に、こちら出身の方が多いのは、割合的にも過言といっても間違いないでしょう。

で・す・が!②の人の陥りやすい罠、というのも認めなければなりません。はい、私も含めて・・・。主に紙媒体で活躍していた、組織に属していたときの自分の書いたものの単価を覚えている。

その、しょーもない微々たるプライドが邪魔をするのですよ・・・!「1文字1円?うそやろう?」 もうズバリ言っちゃうとそもそもそう変わらないんですよね、日本語のライティング能力なんて。特にwebなどでキーワードを与えられて書く場合は、特に!どちらかと言うと、webで経験を積んだ①ライターの方が重宝されるのは想像に難くありません。

 

白状します・・・!

 

今までクラウドソーシングの案件を、文字数や写真選定など掛かるパワーと単価が割に合わないという理由で、詳細を聞いてからお断りしてきたこと・・・数知れず!ただただ知らなかったんですよ、時代が変わってきているということに・・・、お恥ずかしいながら!

 

過去のことは、一旦忘れることにしました。すっぴんの心で出直します!

 

①であれ②であれ、入り口は違えど、外から見たらどちらも同じライターなんですよ。

スタートがどうであれフリーになった途端、同じ大きな池の中で、仕事を探している。依頼する側から見たら・・・、その視点から見てみることで気付くことは多いと思います。そんな風に、自分のあり方を考え直そうという、自戒の意味を込めて、ね。