エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

気になる!? 紙出身とWeb出身ライターの違いってなんだろう

紙出身とWeb出身のライターの違いについては、よく議論されてますね。

 

つまり紙媒体でライター業務を始めた人と、Web媒体でライター業務を始めた人。なんとなくその裏には、どちらが優れていてどちらが劣っている…という優劣が見え隠れしなくもないのですが。私なりの経験と見解で考えてみました。

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ちなみに私は、紙出身です。

それ以前に私は、広告畑出身です。

 

今(2017年10月現在)、フリーランスを兼業から本業に移す準備をしている私は、勉強と称して様々な先人Webライターさんたちのブログを熟読させてもらっていますが、同じライターとして、それはもう目からうろこ!ひぇー、そうやったんかいな!の連続です。

 

今まで出版社に紐付いた制作会社や、広告代理店で仕事を与えてもらっていた私にとってこの、フリーランスで一旗上げていたり、それなりに名前が知れている、ライターさんたちの底力というか書くパワーや筋力のようなものに、圧倒されます。

 

では紙ライターとしての私の経験と、Webライターの決定的な違いを並べてみます。さらにここに私の場合“広告”という要素が入り込んできます。

 

文字量

  • 紙ライター:数文字単位で制限数に合わせる。
  • Webライター:原則として無制限。

 

紙の場合、オーバー分は削られる。デザインに当て込んで上がってきた際、それは明確になるため、リライトが要されます。原稿原紙の文字数がレイアウトと合ってないこともあるため、そういう微調整も仕事のうち。でも、私はそういう数文字単位のリライト、嫌いじゃないですよ。笑。

Webの場合、物理的には無制限。ただSEO対策のためにも、スカッスカよりある程度の重みがある記事が好まれます。平均的には1ページ2000文字から3000文字だそうです。

 

○○のため

  • 紙ライター:クライアントありき (スミマセンここは広告ライターとして)
  • Webライター:書き手ありき

 

広告はクライアントさまあって仕事が発生しますから、それは顕著です。

そしてさらに言うと、(題材)クライアントは決まっているわけなので、その課題探しと企画考案はやりやすい…ように思うのです。某雑誌の編集者兼ライターをしていた方も、広告に転身した後、そのようにおっしゃっていましたしね。

 

そして!これは大きく違うのですが、まず紙だと自分の名前入りの原稿は、なかなか書けないということもあります。そして広告ライターにいたっては、どの企業に誰が対応しているかがクライアントにばれてはいけないという内情で、ディレクター時代からも名前を出すことは、ご法度でした。企業の名前を背負うレベルのコピーライターさんは違いますよ!まったく別物です!

 

これに対して、Webライターというのはもちろん調べたものを書く、という仕事もありますが、自分の見解やアイデアを求められる仕事がかなりのウェイトを占めるということ。有名な雑誌のライターさんレベルにならなくても、あらゆるWeb媒体が、名前と写真付きで仕事を募集しています。

 

大きく見て上記が主な違いかな、と今の私は思います。

 

紙が情報や内容を絞って整理していかにわかりやすく、端的に伝えるかに対して、Webは情報を深く掘り下げた内容をあますところなく表現できる、さらに自分の声や想いを乗せられるところでしょうか。

 

客観的に、Webライターである程度知られているレベルの方々は、積み上げてきた文字量と企画力が圧倒的です。それはWebライターの給与体系にも関わりがあるから、通らざるを得ない道だとしても(それについてはまた別の機会に)、そこから仕事を選べるようになったというから、その忍耐力と継続力には頭が下がる思いです…。

 

今の私はおそらく、どうしてもクライアントありきの商業ライティングが染みついているので、もっと枠を広げて自由にかつ、求められるものも自分発信のものも縦横無尽に対応したい!…と思います。

 

どちらが得意不得意はあれど、やはりこれからライターとして生き残り、かつ喜んで依頼される存在を目指すなら、柔軟性はきっとキーになってくるでしょうね。