引き続き、伊勢の忘備録、そして「伊勢うどん」の食べ比べレポートです。
さて伊勢うどんを使った料理の中で、今回気になっていたのが「伊勢焼きうどん」。
しかも、おかげ横丁に三重の地醤油の老舗「伊勢醤油本舗」が提供するテイクアウトメニューがあるとのこと!それは試さないわけにはいきません。
名店らしい立派な店構え。店内には気になる商品がずらりと並ぶ
シンプルに三重県産大豆と三重県産小麦粉だけで作る、伝統製法の伊勢醤油。
特に大豆をふんだんに使用することで、素材が持つ独特なコクと旨味が加わるそうです。その土地の原材料を使い、その土地の蔵で仕込んだ地醤油は、毎年『伊勢神宮』に奉納する奉納醤油なのだとか。そう聞くとますますありがたみが増してしまいます。
ではさっそくお目当ての「伊勢焼きそば」を注文。
カウンターで注文すると、そこからスタッフの方が鉄板で香ばしい薫りと煙をもくもくと出しながらテキパキ調理してくれますよ。
店中に充満した美味しそうな匂いが外まで漏れて、つい立ち止まる人も。笑。
「伊勢焼きそば」420円
受け取った瞬間、ふわっと迫って来る伊勢醤油の香りと、このシンプルだけれど力強いビジュアルに心が奪われました。
ネギと紅ショウガだけという具材のシンプルさは、先日の『まめや』さんもそうでしたが、伊勢うどんの自信の表れなのでしょう。
噛み締めると甘辛く、かつまろやかな伊勢醤油の芳ばしさが鼻を抜けます。そしてうどんを噛み締めるモチモチの食感とともに、口中に広がる旨さ…。伊勢醤油を使ったタレの濃厚さは、やはり伊勢うどんくらいの存在感がないと受け止められないのかもしれませんね。組み合わせもバッチリでした。
先日の月見うどんと比べると、焼うどんの方が油分で麺がコーティングされるためか、もしくは麺そのものの違いか、弾力を感じます。
どちらも美味しかった、どちらも絶品です。
お店で食べる場合と、食べ歩きする場合でそれぞれ食べてみて欲しいと思いました。
【おまけ】
「おかげ横丁」の雰囲気を写真でいくつかご紹介します。
残念ながら焼うどんを食べた日は、曇りのち雨というぐずぐずした天気だったので、グレイなおかげ横丁でしたが、おかげで人は少なくこの通り。
お昼になる頃のおかげ横丁ですが、ガラガラ
一降り直後のため、またガラガラ。ちなみにこちらがおかげ横丁の中心地
素敵な洋館風の建物も
別の晴れた日にパチリ。まだ早いためガラガラ(総合的にガラガラですね。笑)
「伊勢醤油本舗」
Open:9:30~17:30(季節により異なる)
Close:無休
HP: