エシカルノマドの指南書

世界放浪からオーストラリアへ移住後、物書きを生業とすべく帰国。自然に沿った暮らしをテーマに発信、今はエシカルとノマドの両立を目指す日々です

お茶ビギナーの探求!老舗日本茶専門店「一保堂」で自らお茶を淹れてみた

f:id:miaE:20181229094326j:plain

Hello all! ナチュラルライフ探求ライター、miaです。

 

バリスタだし、何ならまたバリスタやりたいくらいなので、コーヒーは多少勉強しています。

 

が!日本人たるもの、日本茶を美味しく淹れてみたい。お茶を淹れると言っても、茶道は道のりが遠過ぎる。それよりは日常的な日本茶を、正しく淹れて飲んでみたいなぁと思い、行って参りました!

 

京都ではお馴染み、1717年創業の日本茶専門店「一保堂」さん。

 

風格のある老舗や希少な骨董品店、モダンレトロな建物などが軒を連ねた、市役所の辺りから京都御所辺りまでの寺町通に、その本店があります。

 

もちろん今回はお茶を選りすぐりに来たわけではありません、実はこの「一保堂」と同じ建物の暖簾をくぐり、その奥には喫茶室「嘉木(かぼく)」が併設されています。

この「嘉木」ではお茶を注文するとスタッフの方が、その茶葉の適正な淹れ方を教えてくれるのだと知り、俄然興味が湧きました。

 

大きな暖簾の先をすぐ右に曲がったところに、今回のお目当て「嘉木」があります。

f:id:miaE:20181229094700j:plain平日ですがテーブルはほぼ満席

f:id:miaE:20181229094706j:plain通されたカウンター席の前には茶釜が

 

メニューは定番の抹茶、玉露、煎茶から季節限定ものまでずらり!私は初めてだったのでやはり店名にもなっている煎茶「嘉木」850円+税を注文。

 

茶葉はお湯の温度、茶葉の量、待ち時間などがお茶の種類によって微妙に違い、それらの少しの差が味わいに変化をもたらすのだとか。

f:id:miaE:20181229094715j:plainこれでお茶2、3杯分 ※ちなみに湯呑みは2つ重なって提供

f:id:miaE:20181229094738j:plain

やはり日本茶には和菓子

 

お茶請けの和菓子は日替わり。この日は「二條若狭屋」の「枯葉」。枯れた葉っぱまでをもモチーフにして和菓子にするなんて、日本らしい繊細な美が伺えます

 

さて煎茶は、1回につき大さじ2杯(約10g)の茶葉を使って80℃で淹れるそう。

 

80℃、と言ってもいちいち温度計で計るのではありません。ここで湯呑み2つが役に立ちます。

テーブルの上に置かれたポットの中のお湯が約100℃。まず1つ目の湯呑みに8分目までお湯を注ぎます。1つ移すごとにおおよそ10℃温度が下がるそうで、1つ目で90℃。さらにもう1つの湯呑みに移すことで80℃に。そこで初めて、茶葉の入った急須にそのお湯を注ぎます。

f:id:miaE:20181229094753j:plain3杯目を取るところなので茶葉はだいぶ開いている

f:id:miaE:20181229094800j:plain

写真を撮り忘れていたので、これは3杯目の色味

 

茶葉が開くのを1分ほど待ち(時計が各テーブルに)湯呑みへ。黄金色の深みあるお茶が注ぎ口より流れ、ふわりと華やかな香りが広がりました。ちなみに2杯目以降は、蒸し時間は必要ないそうです。

 

自分で淹れた、という贔屓目な事実を差し引いても、もちろん『嘉木』は美味しかったです♡

お茶を注ぐときに立ち上る爽やかな茶葉の薫り、口に含んだ時の何とも言えない甘さとお茶特有の渋みの入り混じった深い味わい…。あぁ、日本人で良かった…(この素晴らしさがわかるもの。笑)と感じる瞬間です。

 

和菓子とお茶という甘さと渋さのマリアージュを、一口一口をしみじみ堪能して、大満足でお店を後にしました。

 

ちなみに「嘉木」と「一保堂」は同敷地内にあるので、飲んでみて気に入ったら歴史あるお茶屋さんのお茶を手土産にするのもあり。おうちでまたこのじみじみとしたお茶時間の続きが楽しめます。

 

難しいことではないけれど、そのひと手間を掛けるのが面倒になりがちです。日常ではティ―バックや、たまには茶葉を使うこともありますが、煮出すタイプのものが多くこのように1杯1杯丁寧に、お茶と向き合うことはなかなかありません。

 

こういう時間を意識的に持つことは、日常をより豊かにしてくれるのだなぁと強く思いました。

 

 「一保堂」

Add:京都市中京区寺町通二条上ル

Open:10:00〜18:00(LO17:30)

Close:年末年始

HP:

tabelog.com

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ フリーランス生活へ
にほんブログ村