生まれも育ちも西。とくれば、東京以外の関東地方ってよほどのことがないと行く機会ってないものですね…。
今回、人生で初めて関東地区、それも湘南へ足を運びました。
ここで皆さまに懺悔いたします、日本のビーチ文化、舐めていました!私、湘南、舐めていました!ごめんなさーい。汗。
だいたいイメージが、海の家とかサーファーとか、茶髪ロン毛(あ、世代が…)の軽ーいノリ(失敬!)が先行して…どうも苦手意識がありました。それに、人が多過ぎるゆえに水の色も濁っているような…。
ところが、です!
平日でオフシーズンだったこともあってか、そこに広がるのは想像を超えた世界だったのです。静寂の中に寄せては返す潮騒だけが、ただザザー、ザザーと響いている…。
潮の香と波の音に包まれているだけで、それはもう夢心地でした。
シドニーに住んでいた頃、多少高くたってビーチの徒歩圏内で暮らしたくてボンダイ※に住んでいました。
私にとって海、というのはもうそこにあるだけで、パワーをもらえる存在なのです。それを今回、由比ヶ浜に来て再確認しました。着いた途端からもう、顔のニヤけが止まらないのです!
※世界のサーファーが集まる海辺の街のひとつ。だいたいボンダイも湘南みたいな位置付けなのに…笑。
足元にぶつかる波を見ているだけで癒される
しばらくひとりの時間を満喫した後は、このまま藤沢地区に住んでいるという友人と、合流。
まず由比ヶ浜の方が空いているからという彼のアイデアで、こちらの海の真ん前にある「Daisy's Cafe」へ。対岸のビーチ側から見ると、こじんまりした白い壁の開放的な一軒は目立ちます。
友人は名物らしきカレー、私はエビとアボカドのトーストサンドイッチを
この木のテーブルがカウンター代わり
この景色にビールは、もうそれだけで立派なご馳走。ちびちびと飲みながらおしゃべりに講じる、それだけの時間は何物にも代えがたいほどです。
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ランチを終えてから、国宝の鎌倉大仏に挨拶へ。それから私と友人は私の「海をただ感じたい」というリクエストのため、海岸線をひたすら歩きました。
途中、江ノ島と富士山が見える絶景スポットにて、また休憩。
ここは友人が学生時代に悩み事があったときなどに夜バイクを飛ばして来たそうです。夜で暗くて海が見えないのにビーチに来るなんて、その行為自体があまりに贅沢過ぎて、軽く嫉妬してしまう私…。苦笑。
そんな絶景スポットにある、ハワイがコンセプトの「PACIFIC Drive in」へ。ではここでも、一杯。
確かカールスバーグでした、飲み易かった!
できればテラス席を抑えたい
店の前からはこの眺望
ここは特に駅があったり商店があるエリアでもなく、名前の通りドライブ中に立ち寄るローカルの多そうなレストラン。やはり持つべきものは、ローカルの友人、でしょう。笑。
それにしても、席から江ノ島と富士山が見えるなんて、ミーハー心に火が付く心地がしますね。
後ろ髪を引かれる思いですが、できれば夕陽と富士山のコンビネーションを堪能したかったため、再度出発!
途中、映画の撮影でも使われたらしい、かの有名な江ノ島電鉄「鎌倉高校前」を通りかかり、列車が踏切を通り過ぎる様子を観光客と一緒になって写真に収めながら…。
そしていよいよ、江ノ島へ到着!
江ノ島、片瀬西浜海水浴場から眺める富士山、です。
言葉は要りませんでした。
この浜に降りたとき、明らかに“気”が変わりました。
隣の友人はなにも言いませんでしたが、富士山を望みながら足だけ海に浸かっていると、足元からジンジンとまるで電気でも流されているかのように、エネルギーが流れてきたのを感じていました。
私にしかわからないのかもしれなかったけれど、ここは特別な場所なのだ、と強く認識したのを覚えています。
もちろん額縁に飾りたいほどの美しさは、飽きることなく見ていられます。
由比ヶ浜から江ノ島まで、結局一度も江ノ電に乗ることもなく、歩き切ってしまいました。あまりに美しかったため、電車で時間を短縮するのが惜しかったのです。
最後の方には足が棒のようでしたが、達成感で心が満ちていました。やはり、ニヤついた笑顔のままで…。
大阪に戻ってからすぐ、由比ヶ浜界隈で物件を探しましたからね。笑。
それくらい惹かれました、あの空気感、海の存在に。結果、京都の鴨川周辺と同じくらい、まぁまぁ、安くはなかったです!笑。
あー、本当に来て良かった!友人よ、幸せなビーチウォーク、お供してくれてどうもありがとうね!
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※掲載内容は訪問時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。
※訪問日、2018/6/18
「Daisy's Cafe」
「PACIFIC Drive in」