引き続き、伊勢の忘備録です。
「ふと思い立つ」というのは、タイミングを教えてくれるサインのようなもの。
まさにそんな理由で、ひとりでふらりとお伊勢参りしてきました。大阪からは近鉄で1本、約2時間もあれば到着するのでアクセスがいいのも嬉しいですね。
さて、「ふと思い立った」割には2泊もしてきたのですが、その分しっかりと外宮内宮と参拝できて良かったですよ。
ちなみにチェックイン時に一緒になった男性は、ふらりとウォークインで現れて「2泊いけます?」と伝えていたので、内心(おぬし上手やな!)と思っておりました。私ももっとそんな風に軽やかに旅をしたい。笑。
さて伊勢神宮の参拝は「外宮から内宮」という順序で行います。それは神宮の祭りが「外宮先祭(げくうせんさい)」といい、まず外宮から行われることに倣ってだそうです。
外宮で祀られている豊受大御神は、天照大御神の食事を司る御
外宮に着いたらまずは、正宮である「豊受大神宮」にお参りしましょう。
あ、ちなみにこれも伊勢神宮の参拝ルールなのですが、「外宮は左側通行、内宮は右側通行」なのでお気を付けくださいね。
理由は詳しくは残っていないようで、ひとつには御手洗場が内宮が右側、外宮は左側にあったから、とも考えられているみたいです。
抜け感が心地いい「古殿地」
「古殿地」の前を通るのですが、こちらは正宮と同等サイズの敷地を持ち、前回の遷宮まで御殿が立っていた場所。次回の遷宮の際は、またこの場所に御殿が建替えられるのです。
中央奥に見えるのは、生宮中央の床下の柱「心御柱(しんのみはしら)」を納め守っている覆屋だそうです。
こういった経緯は知らずに通り過ぎたのですが、この空間を前にしたときなみなみならぬ神聖さを感じたので思わず立ち止まって手を合わせてしまいました。
正宮(しょうぐう)の「豊受大神宮」
到着しました、「豊受大神宮」です。
鳥居の先は神聖な領域のため、撮影禁止なのでお忘れなく(もちろんサインも出てます)。
また伊勢神宮ではお願いごとをするのではなく、日ごろのご加護に対しての感謝をする場所とされています。
正殿参拝が終わったら風宮、土宮、多賀宮、月夜見宮などの別宮を周ってみてはいかがでしょうか。
私にとって外宮のハイライト、正宮の次に実はこちら、
「清盛楠」
「清盛楠」は表参道手水舎の向かいに立つ楠で、少し奥まった場所に佇んでいます。
勅使として神宮に三度参向している平清盛が、冠にふれた枝を切らせたという伝承があるそうです。
太い幹から延びる枝が重過ぎるのか、横へ横へと伸び続ける楠。
その圧倒的な存在感に反して、訪れる人の少ない静寂な空間に凛と立つ姿が、より神聖な雰囲気を醸していました。
「せんぐう館」
1997年の台風の影響でリニューアル中だった「せんぐう館」。
ただ隣の休憩スペースは解放されていたので、このような開放的なお庭の風景を楽しむことができました。11月にはリニューアルオープン予定だそうですよ。
少し曇っていて残念でしたがその分、神秘的な雰囲気の中、外宮の参拝をしてきました。
いよいよ明日は、内宮です。
「伊勢神宮 外宮」
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