フリーランスになったのは必然。
私は20代から「間違いなく自分はフリーランス気質」だと、その選択肢を考えていました。
団体・集団行動に嫌悪感、好きなことで働きたい、自分の能力へのあくなき探求が苦にならない…など、その理由は明らかと言えそう。
23歳・フリーランスに憧れる
20代初めで旅行雑誌の制作ディレクターをしていたため、「フリーランス」という働き方に触れるのは早かったのかもしれません。
まだまだ「フリーランスってなに?」という時代でしたからね。
腕一本で現場を渡り歩くカメラマンさん、凄技と人並外れたスピードで仕上げてくれるデザイナーさん、社内に席を設けられフリーで活躍するライターさんに先輩ディレクター(この辺りは少し特殊な会社でした)…。
そんな彼らの生き方に、私の目は輝きました。笑
「なにそれ、いいやん!」
そこから世界一周やら海外移住など、さらに時間はかかってしまいましたが…。
何度か広告代理店や求人誌の会社お抱えライターとして活動したのち、2018年に晴れてフリーランスに。
京都を拠点にフリーランス
最初の頃は、京都の情報誌や編プロさんにご縁をいただき取材ライターとして活動していました。
ですが「ある程度キャリアを安定させたら、いつかオーストラリアに戻りたい!」とまだ考えていた私は、ある重要なことに気づいたのです。
「取材ライターをしていたら、いつまでもオーストラリアに戻れない!」
つまり取材ライターはある種、土地に縛られる生き方なのです。
逆にいうと、住んでいる地を愛している人にとっては、たまらなく魅力的な仕事でもあります。
根っからの風来坊、ジプシーである私にとってそれでは本末転倒。
フリーライターになったのは、どこででも生きていける自分になりたかったから!
私のフリーランス像は、書くことと移動がセットだったのです。
そこでいくつかお仕事をいただいていた会社さんに、「オーストラリアに戻る予定」をお話し、そこから私は「ライフスタイルライター」に方向転換します。
それが2019年のこと。
取材をしない「ライフスタイルライター」って?
考え方としてはまとめ記事系といえばわかりやすいでしょうか。
リサーチする力があれば書けるため、現地へ出向く必要のない記事を書く仕事のこと。
私はテーマをライフスタイルにし、そこでエコな取り組みや食、「やってみた」系の記事を発信することに。
ただこの仕事は、原稿料がそれほど高くない(もちろんライターさんによります!)。
実際に、商業ライターとして稼ぎたいなら取材ライターになるのが近道。
まとめ記事系がリサーチ&執筆だとしたら、取材ライターはそれ以外に「取材」という別の仕事があるため原稿料に付加価値がつきます。
ですが私はどこにいても書いて収入があるということが最優先。やはりライフスタイルライターとして実績を積むことを始めます。
「ナチュラルライフ探求ライター」
取材には行かない(ネガティブ)けれど、私にはその頃、書きたいテーマ(ポジティブ)が見えてきました。
それが「自然に沿った生き方」です。
探求をするほどに、日本の大量生産・大量消費の文化も、食品添加物が世界レベルトップレベルで多いことも、農薬の異常さも、F1種の苗の問題も…。
とにかく何から何まで不自然なことが多過ぎる、と気づきました。
私たちひとりひとりが健やかに生きるために、まず不自然なものを取り入れない、その上で自分で選ぶ指針を作ることが大切だ、と。
2018年頃から少しずつ探求を始めていたのですが、ようやくフリーランスの発信者として生きていくためのテーマと謳ってもいいかも、とある種の自信がついたのです。
そこで、「ナチュラルライフ探求ライター(※)」として活動を開始。
その肩書でfmGIGという日本最大級のインターネットラジオやテレビにも、何度もゲスト出演させていただきました。
またいつもお世話になっていたメデイアでは、「サステナブル」をテーマとした連載コラムも持たせてもらえることに!
さらに2020年夏には、ある大口のお仕事を知人経由でいただきました。
こちらはまだカタチになっていないため具体的には伏せていますが、人生で一番短期間に大量の文字を書きました。笑。
アドレナリンが心地よく噴き出した、楽しい夏の思い出です。
(※)2023年にはノマド開始、「旅する自然派ライター」として活動中
心のあてを失う
まだまだ思い描いている場所には辿り着けていないものの、全ては順調に思えました。
が!です。苦笑
例の楽しいひと夏の仕事が終わるやいなや、なんと以前から2大柱としていたクレジット付き(署名記事)のお仕事から、終了のお知らせが!
私をフリーランスに育ててくれた媒体
一社はグルメライターから始めて3年目の、思い入れがある会社さん。
サイトテーマの大幅な見直しにより、私のメインテーマ「サステナブル」はその対象外だったのでしょう、「終了決定」の事後報告を受け取ります。
文章のレベル問題なら「自分次第」だと思い、突っ込んで編集さんに質問。
「miaさんの記事、編集部では好評だったんです」と温かく言ってもらい、「でもPVが伸びないのが正直なところ」と。
私も正直そう感じるタイミングは何度もあったので、それでもよく私に書かせてくれたなぁ、と感謝が湧き上がるのでした。
ラッキーな時期が終了⁉
もうひとつの媒体は、私が立ち上げから関わった媒体。
もちろん存続していますが、今まであった「収入が終了した」とお知らせが。この収入は編集長が何とか工面して運よく流れてきた、ラッキーなものだったのです。
webマガジンの収益化はやはりいつも大きなテーマで、今特に競合も多いので潤沢な蓄えでもない限り、なかなか継続が難しいんですよね。
ただその媒体は、編集長である友人と2人で細々と続けながら、いつでも起死回生を狙っています。笑。実は今も、より良くなるためのリニューアル中ですからね!
ただ、それら2媒体からの収入もゼロとなり、私は心のあてを失いました。
そうだ、営業しよう!
フリーランスはもちろん自分で営業を掛けて、仕事を取りに行かなければ、仕事はやって来ません。
この「心のあてを失う」という一件で、私はすっかり目が覚めました。
そうだ、私、フリーランスだった!営業かけよう!
すると次には、私の書きたいテーマは収入に繋がりにくい、という現実が…。苦笑
「自然に沿った生き方」を軸とするオーガニック、サステナブル、エシカルなどをテーマとする媒体はあるにはあるのですが、原稿料が…低い!
全てではなくても、私がリサーチして表面的に目に入る原稿料は、すべからく低め。
恐らく今「アツイ」テーマではあるため、書きたい人が多いのかも。だから低く見積もってもライターが集まるのかもしれないなぁ、と思っていました。
が、あとで知ることになったのは、「アツイ」と思っていたのは私と私の周りくらいで、実際はまだまだ「意識高い系」とされる分野であること。そのため、多くの人に読んでもらえるテーマではなかったのですね。
つまり存続をかけて奮闘している、という媒体さんも多いということ。
それでもめげずに応募を続けましたが、いっこうに採用に繋がらない時期が続きました。苦笑
そして納品したすべての記事の公開が終了した、翌11月からなんとか新しい媒体で書き始めることができたのです。笑
今、やり取りしている会社さんは数社。
媒体もあれば、署名記事ではない裏方ライティングの仕事もあります。ちなみに私は裏方でもテーマが面白い、好きな内容であれば喜んでお受けしています。
そんな感じで走り続けた2021年、年末には仕事内容がごっそりと変わっているという大変革の年でもありました。
なかでもフリーになってからずっと続いていた仕事に強制終了が掛かったことは、もうステージアップするしかないってことでしょう!笑
そうそう、オーストラリアに戻る、という目標については…。
ビザの期限が2020年の5月でした、まぁ、お察しくださいませ。笑
2022年は私はまた別の目標を定めています。そして新しいチャレンジも待っています。その前の身辺整理として、状況を書き連ねてみました。
最後までお読みいただいた方、ありがとうございました♡。
では今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!
オーガニック、サステナブル、エシカルなど、自然に沿った生き方のコラム執筆、取材記事など、お仕事のご用命はこちらまで(↓)。
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